島根県の花
牡丹(ボタン) クマツヅラ科
島根県を代表する花は「ぼたん」です。中海に浮かぶ大根島(八束町)のぼたんは全国的に有名で、およそ三百年前から栽培されていました。
もとは中国から薬用に輸入されたものですが、大根島は大昔、海中火山で溶岩と火山灰からなる弱酸性の土であるため、草花の栽培には好適で、特にぼたんに適していることから全島いたるところで作られています。
旧藩時代からあるものを”地ぼたん”といい、明治時代に京都・大阪そのほかの地方から移入されたものを”上方ぼたん”といいます。”地ぼたん”は四月が花盛りで、花の色は暗い赤紫色をしており、花びらは単弁でぼたん色という絵具の名称もこの花からきています。
”上方ぼたん”は地ぼたんより十日位遅れて咲きます。大輪咲きで一重のものや八重咲きのものがあり、色は白、淡紅、濃い紅から深紅、さらに黒色に近いものまであります。
現在、八束町では度重なる品種改良の末、およそ三百種に及ぶぼたんが栽培されています。また、葉も観賞でき、四月下旬から五月上旬にかけての大根島はこれら数万株の花が咲き乱れ、まさに絢爛豪華という形容詞がぴったりあてはまります。なお、ぼたんの花は、昭和28年に全国観光連盟、日本交通公社、植物友の会、そしてNHKの主催で行われた郷土の花を選びましょうの運動で島根県の花に選ばれています。
